GI 東京島酒
とは
焼酎の地理的表示と「東京島酒」
焼酎のGIは、1995年6月に「壱岐」(長崎県)、「球磨」(熊本県)及び「琉球」(沖縄県)、2005年12月に「薩摩」(鹿児島県)が指定され、2024年3月に「東京島酒」(東京都)が指定されました。
「東京島酒」は、2005年以来約18年ぶりに指定された、九州・沖縄地方以外で初の焼酎の地理的表示となります。
2025年5月現在、「東京島酒」には伊豆諸島にある伊豆大島、新島、神津島、三宅島、青ケ島、八丈島の6島にある7つの蔵が指定されています。
GI 東京島酒の定義
国税局より認定を受けた管理機関であるGI 東京島酒管理委員会により以下の要件が確認され、認定を受けた商品だけが、「GI 東京島酒」を表示することができます。「東京島酒」の特徴の1つである「麦こうじ」と「芋」を用いる製法は全国でも珍しく、独特のものであるといえます。
1. 原料
- 芋類に国内で収穫されたさつまいものみを用いたものであること
- こうじに麦のみを用いたものであること
- 水に伊豆諸島の島内で採水した水のみを用いたものであること
2. 製法
- 伊豆諸島の島内で発酵、蒸留及び貯蔵が行われていること
- 原酒及び製品の貯蔵は常温で行うこと
- 麦又は芋類、こうじ及び水を原料として発酵させたもろみを、単式蒸留機をもって蒸留したもの及びそれらを混和したものであること
- 消費者に引き渡すことを予定した容器に伊豆諸島内で詰めること
GI 東京島酒のロゴ
2024年3月、GI 東京島酒管理委員会は、「GI 東京島酒」のロゴマークを作成しました(左図)。
伊豆諸島の島々の繋がりを黒い部分にイメージしたものですが、地理的表示を表す「GI」の文字や、「いいね!」を指で表した形(サムズアップ)も表現されています。
一方、伊豆諸島の焼酎メーカーからなる「東京七島酒造組合」は、GI指定前から「東京島酒」という呼称の普及啓発に取り組んでおり、右図の毛筆の「東京島酒」表示によるPRを行ってきました。
GI指定後は、上記のロゴマークを正式なGI表示とした上で、以前から使用してた「東京島酒」の書体はGI取得後も使用することも可能ですが、GIマークを必ず併用する事になっております。